プロ野球のオールドファンにはお馴染みの甲子園球場のラッキーゾーン、ただ設置されていたのは大分前なので存在自体知らない人も多くなってきたことでしょう。

改修工事に伴い、かつて存在したラッキーゾーンを復活させるという計画が話し合われているとのこと。

甲子園はフェンスの膨らみが深く、浜風と呼ばれるライトからレフトに向かって吹く風によってホームランが出にくいことで有名なんですよね。

ここでは、甲子園ラッキーゾーン撤去はいつで理由は何なのか、かつての距離や復活の可能性もチェックしていきたいと思います。

甲子園ラッキーゾーン撤去はいつで理由は？

甲子園球場フェンスの前に柵を設置し、その間の空間をラッキーゾーンと呼び、そこに打球が入ればホームランになっていました。

1947年に初めて設置されてから形を変えながら、1991年シーズンまで採用され12月5日に撤去。

ホームランが出にくいために作られたものでしたが、選手の体格が良くなりバットやボールの品質が良くなってくると意味がなくなってしまったのです。

今日は”ラッキーゾーンの日”
1947年、甲子園球場にラッキーゾーンが設置されました。広すぎてホームランが出にくいとの理由で設置されましたが、1992年に撤去されました。#今日 #何の日 #ラッキーゾーン #甲子園 #球場 pic.twitter.com/UoSGT4ljSk

— Takashi (@Takashi_6_22) 2017年5月25日

撤去されてから初めての試合はプロ野球ではなく1992年の春のセンバツで、本塁打が減るなかでも松井秀喜さんがそれをものともせずに大活躍。

しかし、阪神タイガースはラッキーゾーンのおかげでホームランは増えるものの年々順位が下がるという現象が起こってしまいました。

日本一になった1985年は、バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発を含む219本でしたが、撤去後は100本打てない年が多くなっています。

その時代から30本塁打を打てる阪神選手が出ていないみたいですが、試合に勝てないのはラッキーゾーンのせいではなさそうですけどね・・・。

甲子園ラッキーゾーンのかつての距離！

ラッキーゾーンが作られる前の1934年当時の甲子園は、両翼110メートルで中堅119メートル、左右中間が128メートル。

この年に日米野球で日本にやってきたベーブルースが、この球場は大きすぎると発言したためにラッキーゾーンが作られたという説があります。

1936年のバックスクリーン増設によりフェンスまでの距離は短くなったものの、結局は観客に楽しんでもらうために1947年にラッキーゾーンを設置。

ラッキーゾーンによって、中堅が変わらず118メートル、両翼91メートル・左右中間113メートル程度と大幅に変わります。

これでは外野フライの打球でもホームランになることがあるので、観ている方は楽しいかもしれませんが投手は厳しいですよね。

もしも復活したら、阪神の選手たちもラッキーゾーンでのホームランをどこまで本心から喜べるのか気になるところです。

甲子園ラッキーゾーン復活の可能性も！

阪神は今季のホームラン数がリーグ最少に留まっていますが、ラッキーゾーンが復活すれば増えることは確実でファンにはありがたいことでしょう。

ホームランテラスを新設するプランが浮上していて、まだ検討段階ではありますが復活の可能性は高いと予想されます。

もともと人気のある球団ですが、近年は貧打に泣かされていることもあり、ファンサービスにもなり入場者数も確実に増やせますよね。

かつてのラッキーゾーンは金網のような柵を立てただけの簡素な印象のものでしたが、現代版は恐らくオシャレで見栄えの良い物になることでしょう。

最近では2015年にソフトバンクのヤフオクドームもホームランテラスを設置しているので、ファンにも受け入れ安いかもしれませんよね。

ただし、甲子園では高校野球やアメフトの甲子園ボウルなども行われるので、それらの連盟との折り合いをつける必要は出てきます。

復活が決まったら賛否を呼びそうな話題なだけに、今後の動向に注目ですね。

まとめとして

2018年9月10日に明らかになった阪神電鉄本社による甲子園球場のラッキーゾーン復活についての話し合い。

歴史のある球場をホームランが出ないからと、エンターテイメント優先で改修するのはどうなのか反対の声も多く出てくることでしょう。

しかし、ソフトバンクや楽天はラッキーゾーンを設置することで批判を受けたイメージがないので、甲子園での世間の反応には注目ですね。

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